続きを見る
皆さん、こんにちは。
腹痛は日常でも良く現れる症状ですが、その種類や原因は様々あります。医療機関での治療が必要であるケースもあれば、自然治癒する場合もあります。とはいえ、これらを医療関係者で無い方が判断することは非常に難しく、自己判断することは危険であると言えるでしょう。
本記事では、腹痛の危険性を判断する方法として、「危険性・緊急性が高い腹痛」と、「しばらく様子を見ても良い腹痛」について説明します。
危険性・緊急性が高い腹痛
①突発的な激しい痛み
急激に激しい痛みが表れた場合には、重大な消化器疾患に罹患している可能性が考えられます。すぐに医療機関を受診しましょう。
②腹部の硬直
腹部が硬直している場合には、腹膜炎などの重篤な疾患が疑われます。
③吐血や血便
吐血や血便がみられる場合、胃や十二指腸・大腸内での出血が考えられます。出血が多い場合には、何らかの炎症系疾患に罹患している可能性があるため、注意が必要です。
④発熱や悪寒
腹痛に加え、発熱や悪寒などの全身症状がある場合、感染症や炎症性の疾患が疑われます。
⑤体重減少
腹痛とともに急激な体重減少がみられる場合には、消化器疾患に罹患している恐れがあります。
しばらく様子をみても良い腹痛
①痛みが軽度
痛みがそれほど強くなく、普段の生活に支障がない程度であれば、一時的なものとして様子をみても大きく問題はないケースが多いです。
②症状が回復傾向にある
時間が経つにつれて症状が緩和されているようであれば、自然に回復をしている可能性があるため、そのまま様子をみてもいいでしょう。
③他に付随する症状が特にない
危険性が高い腹痛の場合、血便や悪寒など、他にも症状が表れるケースが多いです。腹痛以外に特に気になる症状が無ければ、比較的安全である可能性が高いです。
④食事や排便との関連性がある
食事を摂った後に痛みがある場合(排便後に痛みが軽減する)や、慢性的な便秘状態が続いているためお腹が痛いといった腹痛は、特に心配ないケースが多いと言えるでしょう。
これらに該当する場合は、すぐに医療機関を受診する必要性は低いと言えるでしょう。
ですが、しばらく様子をみても腹痛が続く場合には、専門の医療機関で診察を受けることを推奨します。
当院では、消化器診療・内視鏡検査に注力しているクリニックとして、患者さんに良質な内視鏡検査をお届けできるよう、日々研鑽を積んでいます。
内視鏡検査を受けることを検討されている方は、ぜひご相談ください。