ブログ

腹痛の原因

続きを見る

皆さん、こんにちは。
本日は腹痛の原因について解説していきます。



・腹痛とは
腹痛は多くの人が日常生活の中でも感じやすい症状です。
痛みのある部位、痛みの強さ、鈍い痛みなのか、鋭いのか、どうやって発生したのかなど、あらゆる情報から原因を特定します。時には深刻な病気のサインであることもあります。胃や大腸などの消火器の問題だけではなく、循環器系、泌尿器系、婦人科系などの異常の可能性もあり、危険な場合もあります。
気になる方は、まずは早めに当院へご相談ください。



・腹痛の種類と部位による原因
腹痛は急性と慢性に分類され、痛みの部位によって原因が異なります。



急性腹痛と慢性腹痛

・急性腹痛
突然発生し、数時間から数日以内に解決することが多い。

・慢性腹痛
長期間続き、持続的な治療が必要な場合もある。



部位別の痛み

・右上腹部の痛み
肝炎や胆石など、肝臓や胆嚢に関連。

・右下腹部の痛み
盲腸、卵巣嚢腫、クローン病など。

・左上腹部の痛み
胃炎、胃潰瘍、脾臓の問題、心筋梗塞など。

・左下腹部の痛み
大腸憩室炎、便秘、腸閉塞など。

・腹部全体の痛み
腸炎、腹膜炎などが原因で広範囲に痛みを感じる。



・女性と子供特有の腹痛の原因

女性と子供には、特有の原因で腹痛が発生することがあります。



女性の腹痛
・月経痛や子宮内膜症:多くの女性に共通する原因。
・妊娠中の腹痛:子宮外妊娠や切迫流産など。



子供の腹痛
・腸重積や虫垂炎:早期診断と治療が必要な子供特有の症状。
・便秘:子供に一般的な腹痛の原因。



・消化器系の問題と関連する腹痛
消化器系の問題は、腹痛の主な原因の一つです。


主な消化器系の原因
・胃炎や潰瘍:胃の炎症や傷が原因で腹痛が発生。
・大腸炎や過敏性腸症候群:食事やストレスが影響しやすい。


胃痛と腹痛はしばしば混同されがちですが、まったく原因が違います。診察の際には、どこで発生している炎症であるかを特定するため、できるだけ痛みの場所や感覚は正確に伝えるようにしましょう。その上で、内視鏡検査を行ったりすることで、原因をしっかりと特定いたします。



・内分泌系と心血管系の問題
内分泌系や心血管系の問題も腹痛を引き起こすことがあります。


内分泌系の問題
・糖尿病性ケトアシドーシス:血糖値の異常が原因で腹痛を伴う。
・副腎不全:ホルモンバランスの異常による腹痛。

心血管系の問題
・心筋梗塞:時に腹痛として表れる生命に関わる状態。
・大動脈瘤破裂:緊急対応が必要な深刻な状態。




・腹痛の診断と治療
腹痛は多種多様な原因によって引き起こされるため、その診断と治療には慎重なアプローチが必要です。以下に、診断のプロセスと治療のアプローチについて詳しく説明します。


診断方法

・問診
医師はまず、痛みの発生時期、持続時間、痛みの場所、痛みの性質(鋭い、鈍い、締め付けられるような痛みなど)について詳しく伺います。また、患者の食事、ライフスタイル、ストレスレベル、既往歴、薬の使用状況についても確認します。


・身体診察
腹部の視診、触診、打診、聴診を通じて、腹痛の原因となる可能性のある以上を探ります。
例えば、腹部の特定の場所に圧痛がある場合、そこに問題がある可能性が高いです。


・画像診断
内視鏡検査:胃や大腸の内視鏡検査は、胃炎、潰瘍、がんなどの診断に不可欠です。
超音波検査:胆石、腎臓結石、腸閉塞、子宮外妊娠など腹部の構造的な異常を確認するために用いられます。
CTスキャン:腸の炎症や腫瘍、大動脈瘤の評価に役立ちます。
MRI:特に女性の骨盤内蔵器や、詳細な軟部組織の評価に有効です。


・尿検査
尿路感染症や尿路結石が疑われる場合に行います。


上記のように、一つ一つの可能性を検査で確認していきます。当院では、内視鏡検査を使って主に、消化器の原因から特定し、場合によっては適切な別の医療機関へのご紹介も行っております。




腹痛のよくある質問(FAQ)



いつ医者に行くべきか?

①強い痛みがある場合
突然の激しい痛みや、耐えがたい痛みがある場合はすぐに医療機関を受診するべきです。特に、痛みが移動する場合や、下痢や嘔吐を伴う場合は注意が必要です。


②長時間続く痛み
数日以上続く痛みや、断続的に再発する痛みがある場合、原因を特定するために診察を受けるべきです。


③発熱や下痢を伴う場合
発熱や下痢を伴う場合、感染症や消化管の障害が疑われます。


④血便や血尿がある場合
血便や血尿が見られた場合、直ちに診察を受けることが重要です。


・自宅での対応法
①軽度の腹痛
温かい飲み物や休息、軽いストレッチが役立つことがあります。食事は消化に良いものを選び、脂っこいものや刺激の強い食べ物は避けましょう。


②水分補給
下痢や嘔吐がある場合は、水分補給が重要です。電解質を補給するためのスポーツドリンクなども有効です。


③市販薬
市販の鎮静剤や制酸剤を一時的に使用することができますが、痛みが続く場合は医師の診察を受けることが推奨されます。

食事と腹痛の関係はありますか?

①避けるべき食事
高脂肪食、スパイシーな食品、アルコール、カフェインなどは消化器官に負担をかけ腹痛を引き起こすことがあります。


②消化に良い食品
おかゆ、蒸し野菜、ささみ、バナナなど消化に良い食事が推奨されます。


③食事のタイミング
規則的な食事と、食べ過ぎないことが消化を助けます。

ストレスと腹痛の関係はありますか?

過敏性腸症候群という疾患を引き起こす可能性があります。ストレスが直接的に影響する疾患の一つです。ストレス管理が症状緩和に役立ちます。

妊娠中の腹痛

①正常な腹痛
妊娠中の軽度な腹痛は、子宮の成長に伴うものが多く、一般的です。


②強い痛みや出血が伴う場合
特に下腹部の痛みがある場合は、子宮外妊娠や切迫流産の可能性があるため、速やかな受診が必要です。

 

 

■胃痛と吐き気に関連するページ

TOPへ