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胃痛時の食事の注意点

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皆さん、こんにちは。
本日は実際どうしたら良いか判断に迷いやすい、胃痛時の食事について解説いたします。
胃痛時に食べるべきか、食べない方が良いのか、気を付けると良い点をまとめています。
あわせて「機能性ディスペプシア」のページもご参照ください。

 

目次

 

そもそも胃痛とは?

胃はストレスに対して敏感に反応する臓器です。精神的または身体的な強いストレスにさらされると、胃の粘膜が炎症を起こし、びらんが発生して急性胃炎や胃痛が起こることがあります。びらんとは粘膜表面がただれた状態のことですが、これが悪化して粘膜の下層にまで組織欠損が進行すると胃潰瘍となります。

 

実は、胃の機能は自律神経によって制御されています。ストレスを受けるとその影響が脳の視床下部から交感神経を通じて伝達されて、胃の血管がギューッと狭くなり血流が低下し、胃粘膜を保護する粘液の分泌が減少します。同時に、副交感神経を通じて刺激が発生し、胃の蠕動運動が活発化して胃酸が過剰に分泌されます。この2つの減少が同時に起こることで、胃酸が胃粘膜を傷つけ、胃痛(急性胃炎)が引き起こされるのです。

 

胃に優しい食事を意識する

急性胃炎の症状は多くの場合、2~3日で良くなることがおおいですが、症状が出てしまった時には胃に優しい食事を心がけ、胃への負担を軽減することが重要です。

 

強い胃痛があるときは、無理に食事を摂ろうとせず、絶食して胃を休めることが大切です。そして脱水症状を防ぐために、湯冷ましやスポーツドリンクなどでこまめに水分補給をすることが必要です。極端に熱いものや冷たいものは胃に負担をかけるため、飲み物の温度は常温にするのが理想です。

 

痛みが和らいできたら(回復期と呼ばれる期間)、おかゆやスープ、うどんなど、消化に優しい食べ物を選ぶようにしましょう。脂肪分の多いスープやカフェインを含むお茶、コーヒー、酸の強い果汁ジュースなどは刺激が強いため避けるべきです。食事はゆっくりとよく噛んで食べ、食べ過ぎないことを心がけることも忘れないようにしましょう。

 

胃痛の予防法

急性胃炎を防ぐには、暴飲暴食を避けつつ、日常的なストレスをうまく管理することが重要です。そのためには、「食事」「運動」「睡眠」の3つを基本として、自律神経を整える生活を意識することが必要です。

 

食事は1日3回、規則正しく摂ることが大切です。同じ時間に食事をすることで、胃の働きにリズムが生まれ、機能が向上します。

 

運動は有酸素運動が推奨されます。自律神経の中でもフック交感神経を意識することが胃の働きを良くする鍵です。激しい運動ではなく、ウォーキング等息が切れない程度の心地よさを感じる有酸素運動を習慣化しましょう。

 

睡眠不足は自律神経のバランスを崩し、胃痛の原因になります。理想的な睡眠時間は一般的に7時間とされています。休日に寝だめをする人も多いですが、体のリズムを整えるためには、起床時間を一定に保つことが重要です。就寝時間が不規則でも、起きる時間を一定にするよう心掛けてみてください。

 

痛みが引かないときはクリニックへ

胃の症状として、胃痛が続いていて心配な場合は一度精密な検査を行うことをおすすめいたします。まずは外来を受診いただき、場合によっては胃内視鏡検査をご提案いたします。

 

 

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文責
那覇市で胃内視鏡検査なら いらはクリニック
副院長:白石牧子

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