続きを見る
内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)を受けるために同意書が必要な理由について説明します。
理由は主に2つあります。
①日帰り手術は入院手術と違って、手術の前後に病院に泊まることがないので、手術の内容やリスク、費用などについて、患者さんが十分に理解していることを確認するためです。
②短期滞在手術等基本料1を算定するためです。 短期滞在手術等基本料1は日帰り手術の費用の一部を保険で支払うための料金のことです。短期滞在手術等基本料1を算定するためには同意書が必須と定められています。
以下に短期滞在手術等基本料について詳しく記載します。
まず短期滞在手術等基本料は一般的に治療法が確立されているものについて、請求事務の簡素化を目的として、厚労省が点数を包括的に設定しているものです。
短期滞在手術等基本料は1と3があり、1は日帰り、3は4泊5日の入院です。
当院の内視鏡検査を含む手術は日帰りのため短期滞在手術等基本料1が算定されます。
短期滞在手術等基本料1を算定するための条件として、施設基準を満たすこと、同意書を得ること、術後のフォローが義務付けられています。
※施設基準とは
日帰り手術(入院せずに手術を受けてその日のうちに帰ること)をするときには、手術室や診察室などの場所がきれいで安全であることや、手術の前後に必要な検査や治療ができることが大切です。
施設基準によって、日帰り手術の質や安全性が保証されます。具体的には「術後の患者の回復のための回復室が確保されていること、看護師が常時患者4人に1人の割合で回復室に勤務していること」が条件です。
もちろん当院はこの基準を満たしています。
短期滞在手術等基本料1の点数
1 麻酔を伴う手術を行った場合(全身麻酔):2,947点
2 1以外の場合:2,718点
当院では全身麻酔ではなく鎮静剤を使用しているため、2に該当します。
短期滞在手術等基本料1は日帰りのため、入院扱いになりません。
※点数は診療報酬改定などにより上下します。
以上が内視鏡検査に同意書が必要な理由となります。
当院は消化器領域の診察・内視鏡検査に注力しているクリニックとして、専門性の高い診察・検査を提供できるよう日々研鑽を積んでいます。腹痛にお悩みの方は、是非お気軽にご相談ください。